FAQ
ラスターデータをセグメンテーション ラスターにして画像分類したい

ナレッジ番号:3139 | 登録日:2023/05/29 | 更新日:2023/06/21

概要

近隣のピクセルにおいて類似するスペクトル特性(※)を持つピクセル同士をグループとしてまとめ、セグメンテーション ラスターを作成して、セグメンテーション ラスターを画像分類します。
これにより、各ピクセルに基づいて画像分類するよりも、目視判読に近い分類結果を得ることができます。

この手順を行うには Spatial Analyst エクステンションが必要です。

※スペクトル特性とは、光を分光器(プリズム)などで分解して波長の順に並べたときの、各波長成分の強さの分布(分光分布)のことをいいます。衛星画像や空中写真の場合は、地表面で反射した光について扱います。

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ラスター
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国土地理院 地図・空中写真閲覧サービス
羽田空港付近の空中写真「CKT20072-C4-8.jpg」(2007年4月26日撮影)を加工したもの

手順

  1. ラスターから類似するスペクトル特性をもつ近隣のピクセルをグループ化(セグメント化)して、セグメント ラスターを作成します。
    ※バンド インデックスに設定できるバンド数は 1 か 3 となっています。
    ・ArcToolbox → [Spatial Analyst] ツール → [セグメンテーションと分類] → [セグメント平均シフト (Segment Mean Shift)] ツール

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    セグメント ラスター
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  2. ラスター と セグメンテーション ラスター をもとに定義ファイルを作成して、そのファイルに基づいて画像分類を行います。
    ・ArcToolbox → [Spatial Analyst] ツール → [セグメンテーションと分類] → [ISO クラスターによる分類器定義ファイルの作成 (Train ISO Cluster Classifier)] ツール
    ※クラス / クラスターの最大数(類似のピクセル同士をグループ化)は出力結果の判別のしやすさから、試行錯誤を行い設定する必要がございます。

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  3. 定義ファイルに基づいてセグメント ラスターを画像分類して分類画像を作成します。
    ・ArcToolbox → [Spatial Analyst] ツール → [セグメンテーションと分類] → [ラスターの分類 (Classify Raster)] ツール

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  4. 分類画像を目視判読で再分類します。
    ・ArcToolbox → [Spatial Analyst] ツール → [再分類] → [再分類 (Reclassify)] ツール

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    分類画像の例
    飛行機と滑走路の白線が抽出されています。

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メタデータ

種類

製品

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