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ModelBuilder: [ラスターの反復] ツールで取得したラスター名から拡張子を省きたい

ナレッジ番号:3138 | 登録日:2023/05/29 | 更新日:2023/06/21

概要

ModelBuilder では、ラスターの反復にてラスターデータからベクターデータ(ポリゴン・ライン・ポイント)に一括変換しますと、変換した出力データの名前にラスターデータの拡張子を付加して出力しようとします。 その際に拡張子の前にあるドット「.」も出力データに付加されてしまうため、「名前に無効な文字がある」というメッセージが表示されて、一括変換できなくなってしまいます。
この問題を回避するには出力データの名前に拡張子を付加させないため、モデル専用ツールにある [パスの解析] ツールを利用して出力します。

入力ラスターデータの例  出力ベクターデータの例
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手順

  1. ArcMap を起動します。
  2. [標準] ツールバーの [ModelBuilder] ボタンをクリックします。
  3. [Model] ウィンドウの [挿入] メニュー → [反復処理] → [ラスター] を選択します。
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  4. [ラスターの反復] エレメントをダブルクリックします。
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  5. [ワークスペースまたはラスターカタログ] に処理を実行するラスターデータセットが格納されたフォルダ、またはジオデータベースを設定して [OK] ボタンをクリックします。
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  6. [Model] ウィンドウの [挿入] メニュー → [モデル専用ツール] → [パスの解析] を選択します。
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  7. [パスの解析] エレメントをダブルクリックします。
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  8. [解析タイプ] に NAME を選択します。
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  9. [Model] ウィンドウの [接続] ボタンをクリックして [ラスターの反復] の [ラスター] エレメント(下図の例:raster)を[パスの解析] ツールに接続します。その際にメニューが表示されますので、[入力データ エレメント] を選択します。
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  10. ラスターデータから一例としてポリゴンデータに一括変換する場合は ArcToolbox → [変換 ツール] → [ラスターから変換] → [ラスター → ポリゴン] ツールを [Model] ウィンドウにドラッグ アンド ドロップしてモデルへ追加します。
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  11. [ラスター → ポリゴン] ツールをダブルクリックします。
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  12. [出力ポリゴン フィーチャ] に %値%(フィーチャクラスをジオデータベース内に出力するとき)もしくは %値%.shp(フィーチャクラスがシェープファイルのとき)を設定します。
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  13. [Model] ウィンドウの [接続] ボタンをクリックして [ラスターの反復] の [ラスター] エレメント (下図の例:raster1.tif) を [ラスター → ポリゴン] ツールに接続します。その際にメニューが表示されますので、[入力ラスター] を選択します。
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  14. 出力データを自動的に ArcMap に追加する場合は、[ラスター → ポリゴン] ツールの出力エレメントを右クリック → [マップの追加] を選択します。
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  15. [Model] ウィンドウの [実行] ボタンをクリックしてモデルを実行します。
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※ ModelBuilder に関するお問い合わせにつきましては、「 保守サポートサービスのお問い合わせに関する留意事項」をご確認ください。

メタデータ

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