FAQ
許容値を指定し、ラインの端点が接するように修正したい

ナレッジ番号:3120 | 登録日:2023/05/29 | 更新日:2023/09/07

概要

ネットワーク解析で利用する道路中心線のようなライン データは、各ラインの端点が接している状態にある必要がございます。接するように一括で修正を行う場合は、以下のいずれかのジオプロセシング ツールを用いてラインの編集を行うことができます。ここでは、下図の赤円内の隙間を解消するように処理を行います。

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いずれのツールにおいても、入力フィーチャを直接編集する処理を行います。ツールの実行によりフィーチャが編集されても元に戻せませんので、必要に応じて、バックアップの作成をお願いいたします。

インテグレート

Basic ライセンスでご利用いただけるツールです。ヘルプは こちらのページ でご確認いただけます。
指定した XY 許容値内にあるフィーチャ (または頂点) が一致するようにジオメトリの編集を行います。ラインの位置関係や許容値によっては、ラインの角度が変わることがあります。

手順

  1. ArcToolbox → [データ管理ツール] → [フィーチャクラス] → [インテグレート (Integrate)] ツールを起動します。
  2. 以下のようにツールの設定を行います。
    • [入力フィーチャ] :
      処理対象のフィーチャです。複数指定することも可能です。
    • [XY 許容値] :
      フィーチャが一致しているとみなす距離範囲です。値が大きいほど、離れたフィーチャ (または頂点) を一致させようとします。
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  3. [OK] ボタンで処理を開始します。処理が終わると下図のようにラインの端点が移動し、ラインが接した状態になります。

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ラインの延長

ご利用には Standard または Advanced ライセンスが必要です。ヘルプは こちらのページ でご確認いただけます。指定した XY 許容値内に別のラインの端点がある場合、その位置までラインを延長します。もし許容値内に端点が見つからなければ、延長の処理は行われません。

手順

  1. ArcToolbox → [編集ツール] → [ラインの延長 (Extend Line)] ツールを起動します。
  2. 以下のようにツールの設定を行います。
    • [入力フィーチャ] :
      処理対象のフィーチャです。
    • [長さを延長] :
      延長する最大距離です。指定距離内に、対象のラインと交差するラインがない場合は延長されません。
    • フィーチャが互いに延長して接合
      既存のラインだけでなく、延長されたセグメントにも延長する場合はチェックを入れます。

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  3. [OK] ボタンで処理を開始します。処理が終わると下図のようにラインが延長され、接した状態になります。
    [インテグレート] で処理した時と異なり左側にあるラインの隙間が解消されていないのは、2本のラインが平行な位置関係にあるためです。

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補足情報

  • 個々のライン フィーチャで同様の操作を行いたい場合は、[高度な編集] ツールバーの [延長] ツールを使用します。
    ヘルプ「ラインを他のラインとの交点まで延長する」
  • Basic ライセンスでラインの接合をしたい場合は [ディゾルブ] ツールの [ラインの接合] オプションを使用して処理をお試しください。 ただし、ラインは頂点が 2 つ (辺が1本) である必要があります。

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