FAQ
PDF、EPS、AI、SVG 形式などに出力すると、レイアウトに追加された凡例、画像、オブジェクトなどが正常に表示されない

ナレッジ番号:3004 | 登録日:2023/05/29 | 更新日:2024/11/21

概要

PDF、EPS、AI、SVG 形式に出力すると、以下の内容が正常に表示されない現象、または描画に失敗するという現象が発生することがあります。

  • レイアウトに追加された JPEG、BMP、Excel シートなどのピクチャやオブジェクト
  • ピクチャー マーカー シンボルまたは塗りつぶしピクチャを使用している箇所
  • 凡例に含まれるマップ サービス
  • ArcGIS 9.2 以降のバージョンで、[ビットマップ マーカー/塗りつぶし レイヤをベクタ化] の設定で変換されたピクチャ マーカー シンボル

原因

ArcMap でのレイアウトのページ サイズが、デフォルトに指定されているプリンターのデフォルト用紙サイズよりも大きい場合に発生します。

レイアウトに追加されたオブジェクト、ピクチャ、凡例が Windows でデフォルトに設定されたプリンターのデフォルト用紙サイズよりも外側にあると、適切に描画できない場合があります。

対処方法

ArcGIS Pro を使用する方法

ArcGIS Pro の印刷・エクスポート機能は、ArcMap とは異なり、Windows GDI によって制限されません。
また、ArcGIS Pro ではレイヤーのラスター化を防ぎ、透過表示がネイティブでサポートされています。レイアウト上のエレメントにおける透過表示もサポートされています。

  1. お手元のマップ ドキュメントを ArcGIS Proにインポートします。手順の詳細はこちらのFAQでご確認ください。
  2. [共有]タブ → [エクスポート] グループ → [レイアウト] をクリックし、PDF形式で出力します。
ArcGIS Pro は Adobe Illustrator(AI)形式への出力はサポートしていませんので PDF や SVG 形式をご利用ください。
なお、Windows GDI を使用しない仕組み上、代替フォントやフォント フォールバックは行なわれません。そのため、サポートされていないフォントが使用された場合、空欄の四角が表示されます。

ArcMap 上で設定する方法

プリンターによっては [ページ設定/印刷設定] ダイアログで [プリンタの用紙設定を使用] という選択肢があり、これを選択することで改善がみられる場合があります。

Image

プリンターのデフォルト用紙サイズを変更する方法

オブジェクトの配置位置によって結果が変わる場合は、こちらの対処をお試しください。

Windows のデフォルトに指定されているプリンターのデフォルト用紙サイズを、ArcMap のレイアウトと同等サイズまたはそれよりも大きいサイズに変更します。
たとえばマップドキュメントの用紙サイズ(17×22)を使用する場合は、プリンターのデフォルト用紙サイズも 17×22 またはそれよりも大きいサイズに設定します。

  1. Windows スタート → コントロール パネル → [デバイスとプリンター] をクリックします。
  2. [プリンター] 欄で「通常使用するプリンター」に設定されているプリンターを右クリックし、[印刷設定] などから用紙サイズを大きいものに設定します。
    必要に応じ、用紙の向きも変更します。
    ※用紙サイズの設定画面は Windows のバージョンやプリンター ドライバによって異なります。
  3. ArcMap を起動し、エクスポート・印刷をお試しください。

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