FAQ
ラベルの重複を回避したい (Maplex ラベル エンジン)
ナレッジ番号:2979 | 登録日:2023/05/29 | 更新日:2024/11/21
Maplex ラベル エンジンの機能を使用すると、通常のラベル設定よりも更に高度な配置設定を行うことができます。
ここではラベルの重なりを回避するための方法をいくつかご紹介します。
最適なラベル設定はデータによって異なりますので、実際に操作しながら、データに合った設定を見つけてください。なお ラベルは自動配置されますので、データによっては設定を行ったとしても、すべての重なりを回避することが物理的に困難な場合があります。Maplex ラベル エンジンの設定ですべての重なりを回避できない場合は、ラベルを アノテーションに変換して配置を微調整してください。
※ 10.0 以前のバージョンでは別途エクステンション製品が必要でしたが、10.1 以降のバージョンでは Maplex ラベル エンジンが ArcGIS for Dedsktop のコア機能に追加されたました。Basic、Standard、Advanced のすべてのライセンスでご利用可能です。
※データ タイプ(ポイント・ライン・ポリゴン)によって、設定画面が一部、画像と異なることがあります。
※ Maplex ラベルエンジンを使用すると、ラベリングするテキストの数やマップの範囲によって多くのメモリを消費します。
Maplex ラベル エンジンの準備
- [カスタマイズ] メニュー → [ツールバー] → [ラベリング] をクリックします。
- ラベリング ツールバー内の [ラベリング] → [Maplex ラベル エンジンの使用] をクリックします。
- ラベリング ツールバー内の [ラベル マネージャ] をクリックします。
- [ラベル クラス] 欄にマップ上に追加されているレイヤが表示されます。ラベルの設定を行いたいレイヤの直下にある [デフォルト] を選択します。
下記の設定 1 ~ 5 で、希望のラベル表示となるか確認します。
1. オーバーラップを許可しない
マップの表示縮尺とラベルの密度に応じて、自動的にラベルが間引かれます。
[プロパティ] → [競合解決] → [ラベルを削除しない(オーバーラップを配置)] チェックボックスを無効にします。
※ 表示縮尺に関わらず、すべてのラベルを表示したい場合は上記のチェックボックスを有効にして、下記 2 ~ 5 の方法をお試しください。
2. 同じラベルを削除
同じラベルが複数ある場合は、1 つだけ表示します。
[プロパティ] → [ラベル密度] タブ → [同じラベルを削除] チェックボックスを有効にします。
3. ラベル バッファの設定
ラベルの周囲に余白を設定します。
[プロパティ] → [ラベル密度] タブ → [ラベル バッファ(フォントの高さ %)] → [強制適用] チェックボックスを有効にします。
4. ゾーンの設定
ラベルの配置場所に優先順位を設定します。
ラベル配置は、優先順位が高い位置(ゾーン)から順に選択されます。優先順位の高い値(1、2、3・・・等)の配置を変えることで、重なりにくい配置となる場合があります。ポイント データの場合
- [プロパティ] → [ラベル位置] タブ → [位置] ボタン → [最適位置] を選択します。
- [ユーザの定義ゾーン] チェックボックスをオン → [オプション] → [ユーザ定義ゾーン] ダイアログが表示されますので、[ポイント周囲の優先ゾーン] として値を入力します。
ポリゴン データの場合
- [プロパティ] → [ラベル位置] タブ → [一般] 欄で「一般配置」を選択 → [ポリゴン境界外にラベルを配置することを許可] チェックボックスをオンにし、[外部ゾーン] をクリックします。
- [ポリゴン周囲のゾーン] の値を入力します。
5. 縮尺設定
小縮尺(拡大)で表示すると重なりが回避される場合は、ある縮尺より拡大時にのみラベルを表示する設定を行うことができます。
[ラベル マネージャ] ダイアログにて、[表示縮尺範囲] → [縮尺に応じて表示を制御] を選択 → [<なし> より拡大時に表示] に任意の縮尺を設定します。
Maplex ラベル エンジンには上記以外にも設定・機能がありますので こちらもご参照ください。
メタデータ
機能
種類
製品
バージョン