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ModelBuilder : 新規に追加したフィールドにフィーチャクラス名を入力する (反復処理)

ナレッジ番号:2931 | 登録日:2023/05/29 | 更新日:2023/06/21

概要

複数のファイルに対して一連の操作を行う場合、ModelBuilder の反復処理を使用してモデルを作成すると、簡単に処理を行うことができます。例えばフィーチャクラス名を属性値として一括入力したい場合、通常は [フィールドの追加] と [フィールド演算] 機能を使用します。この一連の操作を同一フォルダ内の複数のデータに対して行うには、ModelBuilder の機能で処理を自動化します。

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手順

※この操作は同一フォルダに格納されたシェープファイルやジオデータベースに格納されたフィーチャクラスに対して行います。処理を行いたいシェープファイルやフィーチャクラスは、同じフォルダやジオデータベースに移動してください。

  1. ArcMap を起動します。
  2. [標準] ツールバーの [Model Builder] ボタン、または新規にツールボックスを作成し、作成したツールボックス上で右クリックし、[新規作成] → [モデル] をクリックします。
  3. 表示される [Model] ウィンドウの [挿入] メニューから [反復処理] → [フィーチャクラス] を選択します。
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  4. 追加される [フィーチャクラスの反復] エレメントをダブルクリックします。
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  5. [ワークスペース、またはフィーチャデータセット] に処理を実行するシェープファイルが格納されたフォルダ、またはジオデータベースを設定し、[OK] をクリックします。 設定を行うと下記のように表示されます。
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  6. ArcToolbox の [データ管理ツール] → [フィールド] → [フィールドの追加] ツールをドラッグ アンド ドロップでモデルへ追加します。
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  7. [フィールドの追加] ツールを開き、[フィールド名] に任意のフィールド名、[フィールドタイプ] で [TEXT] を設定します。
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  8. ArcToolboxの [データ管理ツール] → [フィールド] → [フィールド演算] ツールをドラッグ アンド ドロップでモデルへ追加します。
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  9. モデル内の [接続] ボタンをクリックし、[フィーチャクラスの反復] の [フィーチャクラス] エレメント (下図の例では Boundary.shp ) を  [フィールドの追加] ツールに、[フィールドの追加] ツールの [出力フィーチャクラス] を [フィールド演算] ツールにそれぞれ [入力テーブル] として接続します。
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  10. [フィールド演算] ツールを開き、[フィールド名] のドロップダウンリストから先ほど [フィールドの追加] ツールで入力した名前を選択します。
  11. [条件式] に以下の式を入力します。(ダブル クォーテーションも記述してください。)

    "%名前%"

    [フィールド値の反復] の出力として「名前」というエレメント内に指定したワークスペース内にあるシェープファイルの名前が格納されています。エレメント内に格納されている値を使用するために、%名前% を指定しています。
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  12. 結果を自動的に ArcMap に追加させる場合は、[フィールド演算] ツールの出力エレメントを右クリックし、[マップへ追加] を選択します。
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  13. モデルを実行します。
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※ ModelBuilder に関するお問い合わせにつきましては、関連情報の「保守サポートサービスのお問い合わせに関する留意事項」をご確認ください。

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