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ModelBuilder: モデルを使用して対話的にデータを入力するツールを作成する方法

ナレッジ番号:2842 | 登録日:2023/05/29 | 更新日:2023/06/21

Model Builder では、フィーチャセット、レコードセットを使用してArcGIS Desktop アプリケーション上で対話的に図形やテーブルなどの入力データの作成を行うことができるモデルツールを作成することができます。

フィーチャセットを使用したツールの作成手順

例として対話的に作成した範囲でクリップを行うツールを作成します。

  1. [ModelBuilder] ボタンをクリックして、[Model] ウィンドウを表示します。 
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  2. [Model] ウィンドウに[クリップ] を追加します。
    ※[クリップ] は、ArcToolBox → [解析ツール] → [抽出] にあります。
  3. [クリップ] を右クリックして、 [変数の作成] → [パラメータから] → [入力フィーチャ]、[クリップ フィーチャ]をクリックして変数を追加します。
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  4.  [クリップ フィーチャ] を右クリックして[プロパティ] をクリックし、[データ  タイプ] タブの[データ タイプの選択]にて、[フィーチャ セット]を選択します。[インポートするスキーマとシンボル] にて、テンプレートとなるフィーチャやレイヤを指定します。今回は、ポリゴンでクリップするツールを作成するので、ポリゴンを選択します。 
    ※[インポートするスキーマとシンボル]は、ユーザが対話的に作成するフィーチャのシンボルと属性情報を決めるテンプレートです。あらかじめツールを作成する前に用意しておく必要があります。
    ※ツールによって入力できるフィーチャやテーブルなどが異なります。各ツールのヘルプをあらかじめ確認し、ツールにあったテンプレートを用意してください。 
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  5. [入力フィーチャ]、[クリップ フィーチャ]、[出力フィーチャクラス]の順に右クリックして、[モデル パラメータ]をクリックします。
    ※ここでモデル パラメータとして設定したエレメント名が、ツールの項目名になります。必要に応じて各エレメント名を右クリックし、[名前の変更] にて変更してください。
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  6.  [モデル] メニュー → [名前を付けて保存] をクリックし、ツールボックスに保存します。ツールボックスが無い場合は、下の図のように任意のフォルダにて[新規ツールボックス] Image をクリックして新規にツールボックスを作成し、保存し、[Model] ウィンドウを閉じます。 
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  7. ArcMapにクリップを行いたいレイヤを追加し、[カタログ]ウィンドウにて保存したモデルをダブルクリックして起動し、ツールの動作確認を行います。 ArcMapの編集機能と同じ要領で、マップ上でクリックして、クリップしたい範囲を作成し、実行します。 
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レコードセットを使用したツールの作成

例として対話的にXY座標値を入力し、ポイントを作成するツールを作成します。

  1. [Model] ウィンドウに[XY イベント レイヤの作成]と[フィーチャのコピー]を追加します。
    ※ [XY イベント レイヤの作成] は、ArcToolBox → [データ管理ツール] → [レイヤとテーブル ビュー] にあります。
    ※ [フィーチャのコピー] は、 ArcToolBox → [データ管理ツール] → [フィーチャ] にあります。 
  2. [XYイベント レイヤの作成] を右クリックして、[変数の作成] → [パラメータから]で、[XY テーブル]、[X フィールド]、[Y フィールド]、[空間参照] を追加します。([Z フィールド] は必要に応じて追加してください。) 
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  3. [XY テーブル] を右クリックして、[プロパティ]をクリックします。[データ タイプ] タブの[データ タイプの選択] にて、[レコード セット]を選択し、[インポートするスキーマとシンボル]にて、テンプレートとして、テーブルまたは、フィーチャクラスを指定します。ここで指定したテンプレートのフィールドが対話的に入力するテーブルのフィールドとして継承されます。
    ※[XYイベントレイヤの作成] では数値型フィールド タイプのフィールドが必要(X フィールド、Y フィールド、Z フィールド)となりますのでこのようなフィールドを持ったテーブルなどを指定します。このように特定のフィールドが必要なツールが存在するので、使用するツールのヘルプを参照して、そのツールにあったテンプレートを用意してください。 
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  4. [接続]  Image をクリックし、[レイヤ名またはテーブルビュー]、[フィーチャのコピー]の順にクリックし、[入力フィーチャ]に指定します。 
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  5. [XY テーブル] [X フィールド] [Y フィールド] [空間参照] [CopyFeatures] の順にそれぞれ右クリックして、 [モデル パラメータ] をクリックします。
    ※ここでモデル パラメータとして設定したエレメント名が、ツールの項目名になります。必要に応じて各エレメント名を右クリックし、[名前の変更] にて変更してください。
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  6. [モデル] メニュー → [名前を付けて保存] をクリックし、ツールボックスに保存します。ツールボックスが無い場合は、任意のフォルダにて[新規ツールボックス] Image をクリックして新規にツールボックスを作成し、保存し、[Model] ウィンドウを閉じます。
  7. ArcMapの[カタログ] ウィンドウにて、保存したモデルをダブルクリックして、ツールの動作確認をおこないます。[レコードの追加] をクリックして、行を追加し、値や空間参照などを設定し、実行します。 
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※ ModelBuilder に関するお問い合わせにつきましては、関連情報の「保守サポートサービスのお問い合わせに関する留意事項」をご確認ください。

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