FAQ
ライセンスとコピー プロテクションに関する質問と回答

ナレッジ番号:2628 | 登録日:2023/05/29 | 更新日:2024/06/24

サマリー

このトピックはArcGIS Engine のライセンスとコピープロテクションの質問について、いくつかの一般的な質問について述べています。

内容

ArcGIS Engine Developer Kit のライセンスはどのように提供されますか?  

ArcGIS Engine Developer Kit はクリックラップ ライセンスを使用しており、署名によるライセンス使用許諾契約は必要ではありません。ArcGIS Engine Developer Kit は単独使用のライセンスです。同時使用ライセンスは利用できません。
ArcGIS Engine Developer Kit は、ArcView の単独使用の製品登録と同様に、認証番号と認証情報ファイルで保護されます。ハードウェア キーは必要ありませんが、特定のマシンのロックを解除するには Esri  から取得する認証情報ファイルが必要です。

ArcGIS Engine Runtime のライセンスはどのように提供されますか?

以下は ArcGIS Engine Runtime のライセンシングの2 つのオプションです。

  • 単独使用または同時使用ライセンスの ソフトウェア認証

どちらのオプションでも、エンドユーザ カスタマーは 使用許諾書(MLA e204 e300)に同意する必要があります。

  • 単独使用―各ソフトウェア ライセンスはソフトウェア オーソライゼーション ウィザードで使用する、ArcGIS Engine Runtime を認証するための認証番号を含んでいます。

ライセンスを認証するためにはインターネット接続が必要です。もしエンドユーザがクライアント マシンでインターネットにアクセスできない場合は、ESRI ジャパンにお問い合わせください。

  • ArcGIS Engine Runtime はプロビジョニング ファイルを使用して、何も表示させずに認証することができます。詳細については、 ArcGIS Engine Runtime のサイレント インストールをご覧ください。
  • 同時使用認証― ESRI ライセンス マネージャを必ずインストールし、Esri によって提供された同時使用認証番号を利用します。ソフトウェア オーソライゼーション ウィザードを使用して、ライセンス マネージャ に対し同時使用ライセンスを認証します。利用可能な同時使用ライセンス数は、購入したライセンス数に基づいて、認証番号の中でコード化されています。
    • ライセンス マネージャが認証されると、Engine Runtime のエンドユーザはソフトウェア オーソライゼーション ウィザードを使用して、各 ArcGIS Engine Runtime の導入に対する同時使用ライセンス オプションを選択します。

サーバを利用した導入ライセンスのためのインターネットは提供されておりません。なぜなら ArcGIS Server はインターネット ソリューションまたはイントラネット導入を提供しているからです。ウィンドウ サービスとしての ArcGIS Engine Runtime の導入は 使用許諾書(MLA e204 e300)の下でサポートされておらず、許可されていません。

カスタム ArcGIS Engine アプリケーションが既存の ArcGIS Desktop ライセンスをチェックする場合は、そのアプリケーションの実行に ArcGIS Desktop ライセンスを使用することができます。以下に例を示します。開発者は ArcGIS Engine Developer Kit を使用してアプリケーションを構築します。すでにマシン上に ArcView を有しているユーザはアプリケーションを実行するのに ArcGIS Engine Runtime のライセンスを取得する必要はありません。ArcGIS Desktop ライセンスにより、アプリケーションをユーザのマシン上で使用することができるのです。

ユーザは既存の ArcGIS Desktop ライセンス と ArcGIS Engine Runtime ライセンス の複合ライセンスは利用することができません。つまり、ArcGIS Engine アプリケーションを実行するのに、標準の ArcGIS Desktop ライセンス と ArcGIS Engine Runtime ライセンスを組み合わせて使用することはできません。たとえば、既存の ArcView ライセンス と ArcGIS Engine Spatial Runtime エクステンション ライセンスを使用して、ArcGIS Engine と Spatial Runtime エクステンション ライセンスを必要とする、カスタム ArcGIS Engine アプリケーションを実行することはできません。この例では、ユーザは標準の ArcGIS Desktop Spatial Analyst エクステンション ライセンス を ArcGIS Engine Runtime ライセンスと共に使用することもできません。

ArcGIS Engine Developer Kit と ArcGIS Engine Runtime の違いは何ですか

ArcGIS Engine Developer Kit と ArcGIS Engine Runtime は利用条件の異なる、別々の製品です。ArcGIS Engine Developer Kit はカスタム ソリューションを構築するためのもので、ArcGIS Engine Runtime はカスタム アプリケーションを実行するために必要となる基盤です。

ArcGIS Engine Developer Kit には何が含まれていますか

開発のためのすべてのエクステンションを含んだ ArcGIS Engine Runtime とテスト目的で使用できる以下のものを含んでいます。

  • ArcObjects software Developer Kit (SDK) for .NET
  • ArcObjects SDK for Java(※訳注:国内ではサポートしておりません)
  • ArcObjects SDK for C++(※訳注:国内ではサポートしておりません)
  • ArcGIS Engine Runtime の 1 つのライセンスとテスト用の各エクステンション

ArcGIS Engine Runtime には何が含まれていますか

配布可能な ArcGIS Engine Runtime は Web ダウンロード または以下のセットアッププログラムを含んだ DVD です。

  • ArcGIS Engine Runtime for Windows
  • ArcGIS Engine Runtime for Linux(※訳注:国内ではサポートしておりません)
  • ArcGIS Engine Runtime for Solaris(※訳注:国内ではサポートしておりません)
  • ESRI License Manager (同時使用 ライセンスに必須)
  • Microsoft .NET Framework 3.5 SP 1
  • ArcSDE Personal(構造化問い合わせ言語 [SQL] Server Express)

ArcGIS Engine Runtime インストールプログラムは Engine とすべての ArcGIS Engine Runtime エクステンションを含みますが、各エクステンションは別々に認証され、販売されています。

ArcGIS Engine Runtime をカスタム ソリューションとともに再配布することは可能ですか?

可能です。ArcGIS Engine Runtime セットアップとインストレーションはカスタムソリューションとともに再配布することができます。Esri または認可されたリセラーから適切な ArcGIS Engine Runtime のライセンス数を取得していれば、その組織はカスタムソリューションを ArcGIS Engine Runtime とともに組織内に配布することができます。ArcGIS Engine Runtime ライセンスは、Esri からの許可なしでは所属している組織の外に再配布することはできません。

ArcGIS Engine Runtime セットアップ プログラムはそのままの状態で配布し、導入します。個々の ArcGIS .NET アセンブリやその他のコンポーネントを ArcGIS Engine Runtime セットアップ プログラム以外で個別に配布することはできません。

「デザイナ」ライセンスとは何ですか?

デザイナは ArcGIS Engine Developer Kit に相当する、ライセンス ファイル フィーチャの名称です。デザイナ ライセンスは、すべての ArcGIS Engine ArcObjects コンポーネントにデザイン時にアクセスできるようにします。

ArcGIS Desktop がすでにインストールされている場合、ArcGIS Engine Runtime は必要ですか?  

カスタム アプリケーションが既存の ArcGIS Desktop Runtime とバインドされ、ArcGIS Desktop ライセンスをチェックアウトする場合は、ArcGIS Desktop ライセンスと(Desktop)ランタイムを ArcGIS Engine アプリケーションで使用することができます。詳細については、 RuntimeManager.Bind をご覧ください。

以下に例を示します。開発者は ArcGIS Engine Developer Kit を使用してアプリケーションを構築します。すでに ArcView を使用するマシン上で有しているユーザは、アプリケーションを実行するために、ArcGIS Engine Runtime ライセンス を購入し、ArcGIS Engine Runtime をインストールする必要はありません。ArcGIS Desktop ライセンスとランタイムにより、アプリケーションをユーザのマシン上で使用することができるのです。

営利目的の開発に使用する場合は、アプリケーションごとに別々のライセンスが必要です。

ArcGIS Engine Runtime でカスタム アプリケーションをいくつサポートできますか?

ArcGIS Engine Runtime ライセンスは、アプリケーションによって制限されません。ユーザは1つの ArcGIS Engine Runtime ライセンスを使用して、特定のコンピュータ上で任意の数のアプリケーションを実行することができます。

ArcGIS Engine ソリューションを開発した後、どのようにして ArcGIS Engine Runtime ライセンスを取得できすか?

ArcGIS Engine Runtime ライセンスは ESRI、ESRIのディストリビュータ、認可されたリセラーから入手する必要があります。 詳細については、ESRI ジャパンにお問い合わせください。

ArcGIS Engine はインターネットまたはサーバ ソリューションに使用できますか?

ArcGIS Engine Runtime は、インターネットまたはサーバ ソリューションには使用できません。 サーバ ソリューションには ArcGIS Server が最適です。ArcGIS Engine は個々のデスクトップ コンピュータでの導入を対象としています。

参照:

使用許諾書(MLA e204 e300)


開発ライセンス 導入ライセンス
Engine Developer Kit Engine Runtime

この FAQ は、ArcObjects Help for .NET Developers 内のトピック   Licensing and copy protection questions and answers を元に翻訳したものです。

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