FAQ
Web メルカトルとは

ナレッジ番号:2554 | 登録日:2023/05/29 | 更新日:2026/03/04

説明

Web メルカトル (Web Mercator) とは、座標系の名称で、次の定義を意味します。

測地系: WGS84
地図投影法: メルカトル図法 (球体補正)

Google Maps や Bing Maps (Microsoft Virtual Earth) の地図で採用されているこの座標系は、WGS84 で定義されている回転楕円体の赤道半径を極半径にも適用した真球で地図投影されています。Esri 社では、この回転楕円体を「WGS_1984_Major_Auxiliary_Sphere」と定義し、「WGS_1984_Major_Auxiliary_Sphere」楕円体に基づいてメルカトル図法で投影した投影座標系を「Web メルカトル (Web Mercator)」と呼んでいます。

また、Webメルカトルの測地系は「WGS84」で、地図投影法は「メルカトル図法 (球体補正) (Mercator_Auxiliary_Sphere)」です。オープンソースの GIS ソフトウェアでは、「疑似メルカトル図法 (Pseudo Mercator)」という名称で定義されているものもあります。通常、回転楕円体がサポートされている地図投影法の場合、測地系に定義されている回転楕円体と同じもので投影されます。WGS84 測地系をメルカトル図法で投影すると、地球が扁平していることが考慮された表現になるべきですが、「メルカトル図法 (球体補正)」は、地球が真球であることを前提として地図投影されます。

測地系は「WGS84」で固定となりますので、他の WGS84 測地系のデータと重ね合わせする際に、ArcGIS の「地理座標系変換」を考慮する必要はありません。なお、日本測地系2024 (JGD2024) のような別の測地系が使われることは有りませんので、日本測地系2024 などが適用されている場合は、Webメルカトルとは呼ばれません。

ArcGIS では「Web メルカトル」を表示するための定義として、以下の 2 つの座標系の定義が存在します。どちらもデータ単体でマップ上に表示した場合の違いはありませんが、他の座標系のデータと重ね合わせた場合には違いが生じます。

  • Webメルカトル (補助球体) (Web Mercator (auxiliary sphere) ) (WGS1984)
    • 測地系: WGS_1984
    • 地図投影法: Mercator_Auxiliary_Sphere
    • 解説: この座標系は ArcGIS 9.3 以降に採用され、測地系が一般的に利用されている WGS 1984 と同一であるため、Google Maps や Bing Mapsとの重ね合わせられるようになりました。現在、ArcGIS ではこちらの使用が主流です。
  • Webメルカトル (Web Mercator) (WGS 1984)
    • 測地系: WGS 1984 Major Auxiliary Sphere 
    • 地図投影法: 「Mercator (メルカトル図法)」
    • 解説: 測地系に採用されている回転楕円体が真球として定義されているため、WGS84 測地系のデータと重ね合わせようとするとずれが生じます。ArcGIS 10.1 以降ではプリセットから廃止されました。

補足: 「Webメルカトル図法」と説明された情報も多くありますが、Webメルカトルは地図投影法の名前ではなく、座標系の名称です。

使用方法

データの座標系に、日本測地系 (Tokyo) のような、WGS84 とは異なる測地系を持つデータの場合、データ表示の不整合はより顕著になります。このようなデータを ArcGIS Online の Bing Maps に重ね合わせる場合には、データそのものの座標系を前述の「Web メルカトル」または WGS84 を基準とする座標系に変換してご利用ください。また、KML ファイルとして Google Earth などにデータを出力する場合は「GCS_WGS_1984」に変換して出力してください。

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