FAQ Excel ファイルの読み込み方と注意事項

ナレッジ番号:1011 | 登録日:2023/05/29 | 更新日:2024/04/01

概要

ArcMap やArcCatalog から、直接、Excel 2007 (*.xlsx) のワークシートやExcel 2007 の「定義された名前付き範囲」にアクセスできるようになりました。
Excel 2003形式 (*.xls) では約 65,000 行までの制限があるのに対し、Excel 2007 のワークシートは、約1,000,000 行をサポートします。

Excel ファイル追加方法

Excel ファイルの取り扱い

  • ArcMap は、Excel シートを読み込む際にフィールドの最初の8レコードの値からフィールドタイプを判定します。レコードが文字の場合は、「String」 になります。1つのフィールドの属性値が数字と文字のような場合も、「String」(文字列)となります。属性値が数字が4レコード、文字が4レコードの場合は、フィールドタイプが数値となります。
  • 属性値が数字の場合は、フィールド タイプが「Double」になります。
  • ArcMapでExcel シートを表示した場合、FID (ObjectID フィールド)がありません。 そのため、Excel シートは、編集、リレートを行うことができません。
  • ArcMap に Excel シートを読み込み、ArcMap、ArcCatalog 上にシートが追加されますとその間、Excel ファイルは読み取り専用ファイルとなります。そのため、Excel (アプリケーション)では、読み取り専用と表示され、編集ができなくなります。
    この状態から元に戻すには、以下の方法を試してみてください。

     〔1〕ArcMap およびArcCatalogを終了する。
     〔2〕上記〔1〕で解決できない場合は、PCを再起動する。

Excel ファイルの追加方法

  1. [カタログ] ウィンドウで、Excel ファイルのツリーを展開します。
    または、ArcMapの「データの追加」ボタン、またはArcMap のメニューのファイル>データの追加 からExcelファイル(.xls)をダブルクリックします。

  2. シート名が表示されますので、ArcMapに追加したいシートを選択して「追加」をクリックします。
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    Excel ファイルはテーブルとして読み込まれるため、[コンテンツ] ウィンドウの [ソース別のリスト] で表示されます 。 
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拡張子 *.xlsx の Excel ファイルの注意事項

拡張子 *.xlsx の Excel ファイル追加時に 「基礎データベース エラー」 メッセージが表示された場合は、次のいずれかのインストールを行ってください。  ※拡張子 *.xls の Excel ファイルは、上記のドライバーを必要としません。
※ArcMap は 32 bit アプリケーションであるため、インストール ファイル 「AccessDatabaseEngine.exe」 を使用して、32 bit 版のコンポーネントをインストールします。  

インストールできない場合は、コマンド プロンプトにて次のコマンドでサイレントインストールをお試しください。

  1. Microsoft Access データベース エンジン 2016 再頒布可能コンポーネントダウンロードし、「C:\temp」フォルダーにインストーラーを配置します。
  2. コマンド プロンプトを [管理者として実行] で起動します。
  3. 以下のようにコマンドを記載後、実行します。
    • 32 ビット版の場合   C:\temp\AccessDatabaseEngine.exe /quiet

インストール後は、コンピューターを再起動してください。

注意事項

フィールド名

  • フィールド名は文字ではじめるようにします。数字からはじめるフィールド名は不可です。
    (例 「123AA」は不可。「AA123」のように2文字目以降では数字を使用できます。)
  • フィールド名は、文字、数字、アンダーバーのみ使用可能
    (「/」「.」「-」等の特殊文字は不可。テーブル結合等ができません。)
  • フィールド名は、64文字を超えることはできません。
  • フィールド名を空欄にしないでください。
    ArcGIS Desktop で表示すると 空欄のフィールド名部分が「Noname」 のように表示されますが、 テーブル結合、XYデータの追加等ができませんので、EXCEL側でフィールド名をつけてください。

属性値(セル値)

  • Excel のハイパーリンク機能が有効の場合(¥を使用している場合)、ArcMapで表示することができません。
  • Excel のセルの形式を「通貨」でご使用の場合(先頭に¥マーク等を表示している場合)、 ArcMapで表示することができません。 
     セルの形式が文字列の場合は、属性値として「¥」等を表示することができます。
  • ArcMapは、Excel シートの1セル内に文字が含まれる場合、 最初の255文字のみを読み取ることができます。
    1セル内に文字数が存在する場合は、ArcMapは、自動でフィールドタイプを「BLOB」に変換します。
    「BLOB」に変換された場合、その属性値は「Blob」と表示され、元の属性値を表示することができません。

ワークシート名

  • ワークシート名は、文字、数字、アンダーバーのみ使用可能です。
  • ワークシート名は、31文字を超えることはできません。

テーブル結合

  • Excel シートをテーブル結合する場合、Excel シートに SQL文の予約語(例:all、in 等)が含まれる場合、テーブル結合することができません。
  • ファイル名、フィールド名が数字からはじまっている場合、テーブル結合しても属性値が「NULL」と表示されます。
  • ファイル名、フィールド名に特殊文字(ハイフン、$等)が含まれている場合、テーブル結合しても属性値が「NULL」と表示されます。 (ただし、「_」(アンダーバー)は除きます。)

参考情報

米国 Esri 社ヘルプに参考情報が記載されています。
ArcGIS での Microsoft Excel ファイルの使用方法の概要

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