FAQ
ArcGIS Reality Studio で分散処理のための設定のヒント
ナレッジ番号:5849 | 登録日:2024/10/28 | 更新日:2024/12/27
概要
ArcGIS Reality Studio(以下 Reality Studio)では複数端末による分散処理を行うことができます。ここでは、Reality Studio の分散処理について、処理前の設定方法とヒントについて説明します。
ヘルプ ドキュメントの Reality Studio の分散処理と合わせてご参照ください。説明
Reality Studio ではワークステーションで処理を開始した再構築のワークスペースにノードが参加することにより分散処理が開始されます。
分散処理開始手順
- ワークステーションで Reality Studio プロジェクトの再構築の設定を作成し、[処理の提供] → [提供の開始] をクリックして再構築処理を実行
- 分散処理に参加するノード A、B で Reality Studio を起動し、[分散処理] タブの [ワークスペースへの提供] をクリック
- 手順①で設定されたワークスペースを選択して [OK] をクリック
これでノード A、B が参加する分散処理が開始されます。
Reality Studio の分散処理の説明に使われる用語と意味
用語 意味 ワークスペース 再構築の処理を行い、成果物が保存されるフォルダー ワークステーション Reality Studio プロジェクトを作成、処理しているマシン ノード 分散処理に参加するマシン タスク(処理タスク) 再構築で処理している内容 分散処理のための事前設定とヒント
- Reality Studio を各ノードにインストールし、ライセンスをアクティブにする
各ノードには Reality Studio のインストールやライセンス認証が必要となりますが、ワークスペースの場所をワークステーションのローカル フォルダーではなく、共有ファイル サーバーや NAS に設置した場合は、そこに Reality Studio のインストールやライセンス認証を行う必要はありません。- ワークスペースは読み書きできる共有フォルダーとして設定する
現行バージョンでは互換性がないため、異なるバージョンの Reality Studio で同じワークスペースを指定することはできません。別のワークスペースを指定する必要があります。- 各ノードはワークステーションとワークスペースと同じネットワーク内で、ワークスペースにアクセスできるようにする
ワークステーションと各ノードでは、ワークスペースを共通のドライブ名で割り当てる必要があります。ワークステーションで指定したワークスペースのパスで処理が実行されるため、ノードが異なるドライブ名を使用しているとワークスペースにアクセスができない場合があります。また、ワークスペースをユニークなパス名にすると再構築が失敗するため、単一処理の場合でもローカル フォルダーでない場合はドライブの割り当てが必須です。- Reality Studio で処理する画像フォルダーがワークステーション内に格納されていない場合、各ノードもアクセス可能にする
各ノードがワークスペースに参加すると、Reality Studio プロジェクトの入力画像フォルダーからノードのタスクに必要な画像がノードの一時的な処理フォルダーに転送されます。そのため、各ノードも入力画像フォルダーにアクセスできる必要があります。
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