概要

Oracle Critical Patch for October 2014 を適用すると、ArcGIS から Oracle データベースに接続できなくなる現象が報告されています。接続を確立しようとするとArcGIS がハングアップ、エラーの発生もしくは強制終了します。

この問題は Oracle Critical Patch Update for October 2014 が適用された Oracle インスタンスに接続するすべての ArcGIS のリリースで発生します。
この問題はジオデータベースを含む Oracle インスタンス、ジオデータベースを含まない Oracle インスタンスおよび ArcSDE Application Server への接続が対象です。

原因

回避方法

ArcGIS ユーザはこの問題が解決されるまで Oracle Critical Patch Update for October 2014 をインストールしないでください。すでにパッチを適用された場合は、通常動作を回復するためにそのパッチをロールバックすることができます。
別の方法として、システム管理者が SELECT_CATALOG_ROLE 権限を ArcGIS から Oracle インスタンスにアクセスする各ユーザに付与することも可能です。

Esri は Oracle Technical Support に連絡し、Esri がこの問題を解決するための支援を要請しました。

Oracle から Critical Patch Update の問題の解決方法が提示されない場合でも、 Esri は次期 ArcGIS 10.3 リリースで接続を確立できるような代替方法の提供に取り組みます。テストが完了したら、ArcGIS 10.3 以前のすべてのサポート対象バージョンに対して問題を修正するパッチを公開します。

最新の情報はこの FAQ で確認してください。

追加情報（2014/10/29）

Oracle の指示に基づいて 、ArcGIS が Oracle インスタンスに接続するために、各ユーザもしくは public ロールに v_$parameter ビューへの SELECT 権限を明示的に付与することを推奨します。

公開予定の ArcGIS hotfix ではユーザが Oracle データベースへの接続を作成するためにシステム権限の引き上げを必要としません。hotfix の利用に関する詳細や追加の情報をまもなく公開する予定です。

• SQL*Plus で、SYSユーザで接続し、各ユーザもしくは PUBLIC ロールに v_$parameter テーブルに対する SELECT 権限を付与します。
  

  SQL> GRANT SELECT ON v_$parameter TO PUBLIC;
  

追加情報（2014/12/5）

この問題を回避するためのパッチがリリースされました。以下のページをご参照の上、お使いの ArcGIS のバージョンに対応したパッチを適用してください。

ArcGIS 'Oracle Critical Patch Update - October 2014' Connection Issue Patch

備考