FAQ
質問:自作のベースマップはどうやって公開できますか

ナレッジ番号:5345 | 登録日:2023/07/26 | 更新日:2024/11/21

回答

まず、ArcMap における「ベースマップ レイヤ」と、ArcGIS API アプリケーション上での「ベースマップ」というものは、言葉は似ていますが異なるものという理解が必要です。例えば以下のような違いがあります:

ArcMap のベースマップ レイヤ

  • 「ベースマップ レイヤ」という特別なレイヤの種類が存在します
  • 描画パフォーマンスを向上させるためのレイヤです
  • ひとつのマップに複数のベースマップ レイヤを設定できます
  • 必ずしもデータフレームの座標系と揃っている必要はありません

ArcGIS API アプリケーションのベースマップ

  • 特別なレイヤ種別やクラスがあるわけでは無く、概念上のものです
    (概念上、"ベースマップ" とそれ以外の "操作レイヤ" に分けて考えます)
  • 他のすべてのサービスの最下層の表示されるレイヤとなります
  • アプリケーションに一番最初に追加するサービスが「ベースマップ」になります
    (ベースマップは、ひとつのマップに複数同時には存在できません)
  • ベースマップの座標系がマップの座標系となり、変更はできません

つまり、ArcGIS API for JavaScript や Flex などでは、どのようなマップ サービスでもベースマップ(最下層のレイヤで、マップの座標系を決定するレイヤ)として利用することができます。そのため、「ベースマップを公開する手順」というものは存在しません。

※マップ ドキュメントに ArcMap の「ベースマップ レイヤ」が含まれていると、エラーになるためサービスを作成できません。

ただし、Web アプリケーションのパフォーマンスという観点からすると、ベースマップとして使用するマップ サービスでは必ずキャッシュを作成しておき、ArcGIS API からは ArcGISTiledServiceLayer として扱うことが推奨されます。

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