FAQ
COM コンポーネントを登録する方法
ナレッジ番号:5257 | 登録日:2023/07/26 | 更新日:2024/11/21
サマリ
ArcGIS 10 から、ArcGIS はインストール製品の種類に基づいて、ひとつのマシンで別々の場所にインストールされるようになりました。この変更は、カスタムなコンポーネント オブジェクト モデル(COM)コンポーネントに対して、新しい登録要件を導入しました。このトピックでは、この変更された登録ステップを実行する方法について概要を説明します。
内容
COM コンポーネントの登録について
追加された製品情報は、新しい ESRI ユーティリティである ESRIRegAsm.exe を使用して、登録時に与えられなければなりません。ESRIRegAsm.exe は標準の Microsoft ユーティリティである RegAsm.exe から置き換わりました。
ESRIRegAsm.exe は、ESRI によって提供された Visual Studio 統合開発環境(IDE)のテンプレートにより自動的にひそかに呼ばれますが、ESRI が提供するシェル登録メニューから、あるいは ArcGIS 標準アプリケーションの [ユーザ設定] ダイアログ ボックスからも呼ぶことができます。コンポーネント ライブラリを手動で登録する必要がある場合(例えば、セットアップ プログラムから)、適切なターゲットの製品を引数として与えて ESRIRegAsm.exe を直接呼び出します。
ArcGIS クラス ライブラリ プロジェクト テンプレートの使用
ArcGIS クラス ライブラリ テンプレート(ArcObjects .NET ソフトウェア 開発キット [SDK] で利用可。)に基づいたプロジェクトは、コンパイル中に自動的にアセンブリを登録します。
ArcObjects .NET SDK が確実にインストールされていることを確認してください。
メニュー オプションによる登録
ArcGIS クラス ライブラリ プロジェクト テンプレートを使用せずに、または配布用マシンでコンポーネントをテストせずにプロジェクトを最初から構築する時は、ArcObjects .NET SDK のインストールで自動的に有効になる、[Register ArcGIS Assembly] 登録メニューオプションを使用します。このメニュー オプションを使用してコンポーネントを登録するには、以下のステップを行います。
- アセンブリを右クリックし、[register] を選択します。[Register ArcGIS Assembly] ダイアログ ボックスが表示されます。
- ArcGIS 製品を選択し、[Register] ボタンをクリックします。
コマンド ラインによる登録
セットアップ プログラム内など、コンポーネント ライブラリを手動で登録するには、ESRIRegAsm.exe を直接呼びます。この場合、適切なターゲットの製品を引数として与えます。このユーティリティは ArcGIS がインストールされている場所にあります。
例: C:\Program Files\Common Files\ArcGIS\bin
詳細については、 ESRIRegAsm ユーティリティ をご覧ください。ダイアログ ボックスによる登録
コマンドとツール バーを ArcGIS Desktop アプリケ-ションに登録するために、[ユーザ設定] ダイアログ ボックスにある [ファイルから追加] ボタンを使用することができます。このオプションを利用すると、COM 関連の .dll、.ocx、.tlb ファイルなどのネイティブ コードを直接、参照することができます。マネージ コードに対しては、.net アセンブリ ファイルの代わりに Visual Studio(RegAsm.exe)によって生成された .tlb ファイルを使用します。
参照:
追加要件
ArcObjects .NET SDK がインストールされていること。
この文書は、ArcObjects Help for .NET Developers 内のトピック How to register COM components を元に翻訳したものです。
メタデータ
種類
製品