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ArcGIS API for Python : フィーチャ レイヤーのフィーチャを一括で編集する

ナレッジ番号:3440 | 登録日:2023/05/29 | 更新日:2024/11/21

概要

ArcGIS API for Python を使用して、ArcGIS Online 上のフィーチャ レイヤーのフィーチャの属性情報を一括で編集する方法をご紹介いたします。
※このページでは、品川区の投票所情報のデータを例に、「場所名」のフィールドが「小学校」のフィーチャに対してのみ、「行政区名」に値を入力する編集を一括で実施している例をご紹介しています。

方法

ArcGIS API for Python の gis オブジェクトの content プロパティを使用し、ContentManager クラスのインスタンスを生成した後、search() メソッドを使用して、編集したいフィーチャ レイヤーを検索します。検索結果として得られた Item クラスのオブジェクトの layer プロパティを用いて FeatureLayer クラスのオブジェクトを取得した後、FeatureLayer クラスのオブジェクトの query() メソッドと features プロパティを使用しフィーチャ情報を取得します。取得したフィーチャ情報から編集対象フィーチャを抽出して内容を編集したのち、編集結果を FeatureLayer クラスのオブジェクトの edit_features() メソッドを使用して編集内容をフィーチャ レイヤーに反映します。

Python サンプル コード

  1. search() メソッドを使用して、編集したいフィーチャ レイヤーを検索
    # 対象のフィーチャ レイヤーを検索
    # searchメソッドの引数使用例(query='品川区_投票所' : 「品川区_投票所」で検索、
    #                             item_type='Feature Layer' : 「Feature Layer」を検索)
    item_list = gis.content.search(query='品川区_投票所',item_type='Feature Layer')
    
    # 検索結果を表示
    item_list
    
  2. 検索結果として得られた Item クラスのオブジェクトの layer プロパティを用いて FeatureLayer クラスのオブジェクトを取得し、編集前のデータを確認
    # 検索結果の1番目のItemにアクセスし、layers プロパティを使用して
    # 1番目のフィーチャ レイヤーの情報を取得
    my_feature_layer = item_list[0].layers[0]
    
    # 結果を表示
    my_feature_layer.query().sdf
    
  3. FeatureLayer クラスのオブジェクトの query() メソッドと features プロパティを使用しフィーチャ情報を取得し、フィーチャ情報から編集対象フィーチャを抽出して内容を編集
    # フィーチャ レイヤーからフィーチャ情報を取得
    my_features = my_feature_layer.query().features
    
    # 編集結果を確認するリスト(配列)を定義
    edited_features = []
    
    # 編集対象のフィーチャを取得
    # 例:場所名が小学校のフィーチャを検索
    for feature in my_features:
        if u'小学校' in feature.attributes[u'場所名']:
            edited_features.append(feature)
    
    
    # 編集対象のフィーチャの編集と内容を確認
    # 例:行政区名に品川区と入力
    for feature in edited_features:
        feature.attributes[u'行政区名'] = u'品川区'
    
    # 編集対象のフィーチャの件数と編集対象フィーチャを表示
    print('編集対象フィーチャ:'+ str(len(edited_features)) + '件')
    for feature in edited_features:
        print(feature.attributes[u'投票区名'] + ',' + feature.attributes[u'場所名'] + ',' + feature.attributes[u'行政区名'])
    
  4. 編集結果を FeatureLayer クラスのオブジェクトの edit_features() メソッドを使用して編集内容をフィーチャ レイヤーに反映
    # 編集結果をフィーチャ レイヤーに反映
    result = my_feature_layer.edit_features(updates=edited_features)
    result
    # 結果を確認
    my_feature_layer.query().sdf
    

実行結果

実行例では、品川区の投票所情報のデータを例に、「場所名」のフィールドが「小学校」のフィーチャを検索し、「行政区名」に「品川区」と入力する編集を一括で実施しています。

Image

データ出典元:東京都オープンデータカタログサイト 【品川区】投票所情報(投票区名、住所、緯度等)

注意事項

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