FAQ
教師データを再利用したい -複数画像へのバッチ処理- (FEATURE ANALYST)
ナレッジ番号:3380 | 登録日:2023/05/29 | 更新日:2024/11/21
概要
Feature Analyst では、一度処理した情報をモデルファイルとして保存しています。モデルファイルには処理に利用した教師データと画像情報、ツールのパラメーターの設定情報が含まれており、Batch Processing ツールではその情報を別の画像にそのまま利用することができます。
経年変化を見るために別の時期の画像に適用したり、処理したエリア周辺の他の画像に適用して教師データ作成の手間を省くということができます。例
下記の NW、NE、SW、SE の 4 シーンに分割された画像から建物を抽出する際に 1 シーンだけに教師データを作成して抽出処理を行い、その結果のモデルを利用して他のシーンに適用します。
画像は、航空写真を利用します。(http://matsu.gina.alaska.edu/)手順
- 4 シーンの内 1 シーン(NE)でフィーチャ抽出を行います。
処理結果とモデル
※本結果には誤抽出も含まれています。
- [Feature Analyst] → [Features] → [Batch Processing] を選択します。
- [Models:] の隣の参照ボタンをクリックして手順 1 で出力した結果のモデルファイル(AFE ファイル)を選択します。
- [Layers:] の隣の参照ボタンをクリックすると、[Input raster layer 0] が表示されるので、そのままそれをクリックします。
- NE 以外の NW、SE、SW 画像を選択します。
- [Output feature layer] 列でそれぞれの出力名を右クリックして [Change Output Name] を選択して出力名を変更します。(※任意です。)
- [Output Location] の参照ボタンをクリックして出力先フォルダーを選択します。
- [Add output layer(s) to workspace] チェックボックスをオンにします。
- 設定が完了したら [OK] をクリックします。
処理が開始されます。 - 処理が完了するとマップに出力結果が追加されます。
NW、SE、SW 画像それぞれに NE 画像の処理モデルを適用してフィーチャ抽出を行うことができました。Batch Processing ツールを使う際の注意事項
- モデルに適用した画像と同じバンド数とビット数の画像であること
モデルの画像と異なるエリア(座標系)であったり解像度が異なる画像でも処理を実行することは可能ですが、画像のバンド数やビット数は一致している必要があります。- モデルに適用した画像と同様のフィーチャが処理したい画像に存在すること
Feature Analyst では作成した教師データが示す画像のフィーチャから【色・サイズ・形状・テキスチャ・パターン・空間的関連性】といった情報を取得して抽出処理を行います。例えば、白色のフィーチャに対して教師データを作成していれば、同様の色(スペクトル)のフィーチャを抽出してくる、ということになります。上記に示した情報のどれか一つを利用しているわけではなく総合的に利用しますし、学習処理を行っていればその情報も追加されることになります。そのため処理したい画像にモデルと同様の景色が存在しているかで抽出結果が異なってきます。- 4 シーンの内 1 シーン(NE)でフィーチャ抽出を行います。
メタデータ
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