FAQ
問題:ラベルやテキスト グラフィックの背景に引出しを使用すると過大なメモリ消費が発生する

ナレッジ番号:3359 | 登録日:2023/05/29 | 更新日:2024/06/21

概要

バージョン 10.5~10.6.1 の ArcMap/ArcGIS Engine にて、背景に引出しを使用したラベルやアノテーション、テキスト グラフィックを扱うと、必要以上のメモリ消費が発生します。また、操作後にも消費されたメモリが解放されないため、扱うデータ量によってはプロセスの利用可能なメモリの上限に達し、アプリケーションのクラッシュに至ることがあります。

テキストシンボル エディター

この現象は、ArcMap の GUI で操作を行う場合でも、ArcObjects を用いて ArcMap アドインや ArcGIS Engine アプリケーションの開発を行う場合でも同様に発生します。ArcObjects では、ILineCallout インターフェイスが GUI の引出し線に該当します。

原因

ArcGIS 10.5~10.6.1 において、テキスト背景に引出し線を使用した場合にメモリ リークが発生される不具合が発見されました。
この問題は BUG-000116620 として米国 Esri 社の不具合情報に登録されており、バージョン 10.7 において修正されました。

回避策

以下いずれかの回避策があります。

  1. 引出しの代わりに吹出しを使用する
    吹出し
    ※ ArcObjects での実装の場合、IBalloonCallout インターフェイスが GUI の「吹出し」に該当します。
  2. 問題が修正済みの ArcGIS 10.7 以降に更新する


メタデータ

種類

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