FAQ
ArcGIS Pro SDK: DAML を使用したカスタマイズ

ナレッジ番号:3343 | 登録日:2023/05/29 | 更新日:2023/08/21

概要

ArcGIS Pro の既存コマンド (ボタン・ツール・メニュー) を使用したカスタマイズ方法をご紹介いたします。
手順といたしましては、下記のようになります。
 1. 既存コマンドの DAML ID を検索

2. 既存コマンドの表示

1. 既存コマンドの DAML ID を検索

ArcGIS Pro の既存コマンド ID の検索は下記の 2 通りがあります。

リファレンス ページから検索

ArcGIS Pro DAML ID Reference ページから、使用したい既存コマンドの DAML ID を探します。

.daml の種類 何に関連する DAML ID が含まれているか
ADCore.daml アプリケーションの中核
ADGeoDatabase.daml ジオデータベース
ADGeoProcessing.daml ジオプロセシング ツール
ADMapping.daml マップ ビュー
ADWorkflow.daml Workflow Manager エクステンション
ArcGISLayout.daml レイアウト ビュー
DataReviewer.daml Data Reviewer エクステンション
DesktopExtensions.daml エクステンション
Editing.daml 編集
NetworkAnalysisFacility.daml NetWork Analyst エクステンション
TaskAssistant.daml タスク

コマンドを使用し、出力した XML ファイルから検索

/dumpcombineddaml コマンドを ArcGIS Pro がインストールされているフォルダーの ArcGIS Pro.exe に対して使用することで、起動時にロードされるコマンド一覧の DAML が XML ファイルとして出力されます。
キャプションが日本語で出力されるため、日本語での検索が可能です。

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2. 既存コマンドの表示

使用したい既存コマンドの DAML ID が見つかりましたら、次はどのように既存コマンドを表示するかを決めます。
既存コマンドを表示する方法は下記の 2 通りがあります。

新規にボタンを作成することなく、既存コマンドを表示

Config.daml の group 要素内に新規に button 要素を作成し、refID に DAML ID を指定することで、Visual Studio 内に、[ArcGIS Pro ボタン] テンプレートを追加することなく、既存コマンドを表示することが可能です。

サンプル コード

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サンプル コードを実行した結果

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新規にボタンを作成し、既存コマンドをフックしての表示

Visual Studio の [ArcGIS Pro ボタン] テンプレートを追加し、新規にボタンを作成し、作成したボタンに既存コマンドをフックする方法となります。
まず、DAML ID を生成し、GetPlunInWrapper () メソッドを使用してコマンド取得します。
取得後、System.Windows.Input.ICommand インターフェイスの Execute メソッドでコマンドの実行が可能です。

サンプル コードは、下記 FAQ 内に記載しておりますので、ご参照ください。
ArcGIS Pro SDK: DAML ID の生成方法

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