FAQ
NetCDF のディメンションの数だけ出力処理を反復するツール (ModelBuilder, ArcPy)
ナレッジ番号:3325 | 登録日:2023/05/29 | 更新日:2024/11/21
概要
netCDF (Network Common Data Form) は、気温、湿度、気圧、風速、方向などのデータ (変数) を格納するためのファイル形式 (*.nc) です。これらの変数はそれぞれ、netCDF ファイルからレイヤーまたはテーブル ビューを作成することにより、ArcGIS で (時間などの) ディメンションを通じて表示することができます。ラスター レイヤーやテーブル ビューを出力する操作を行うことで、フィーチャクラスやテーブルとして保存することができます。
NetCDF の変換で使用するツールには、主に以下があります。- NetCDF フィーチャ レイヤーの作成 (Make NetCDF Feature Layer)
- NetCDF ラスター レイヤーの作成 (Make NetCDF Raster Layer)
- NetCDF テーブル ビューの作成 (Make NetCDF Table View)
ここでは、NetCDF がもつ time ディメンションの数だけ、テーブルやラスターを出力する処理を行うためのサンプル ツールをご紹介いたします。
本ツールは、気象庁の数値予報 GPV データをもとにパラメーターを設定し、動作確認を行っております。データの出力先はファイル ジオデータベースを想定しています。こちらのサンプル ツールはあくまでもモデル構築やコーディングの見本であり、実行時に発生したエラーの対処方法につきましては、サポート対象外とさせていただきます。コードを実行して生じたいかなる損害についても弊社では責任を負いかねます。ダウンロード
以下の添付ファイルをダウンロードして解凍すると「IterateNetCDF.tbx」というツールボックスが表示されます。
ご利用方法
手順 1: 前処理
あらかじめ、NetCDF に含まれるディメンション値を格納したテーブルを作成します。出力されるテーブル名は「T_TimeList」です。
- カタログ ウィンドウで「IterateNetCDF.tbx」ツールボックスを表示し、「01?前処理」をダブルクリックします。
- 以下のようにパラメーターを設定し、[OK] ボタンをクリックします。
NetCDF: 処理対象の NetCDF。 出力ジオデータベース: テーブルの格納先となるジオデータベース。
手順 2: 出力の反復処理
こちらの手順は、出力形式に応じて使用するツールが異なっています。
テーブルを作成する場合
- カタログ ウィンドウで「IterateNetCDF.tbx」ツールボックスを表示し、「02_テーブル作成反復」をダブルクリックします。
- 以下のようにパラメーターを設定し、[OK] ボタンをクリックします。
時間リストテーブル(T_TimeList): 手順 1 で作成したテーブル。
NetCDF: 処理対象の NetCDF。
テーブルの出力ジオデータベース: テーブルの出力先となるジオデータベース。
ラスターを作成する場合
- カタログ ウィンドウで「IterateNetCDF.tbx」ツールボックスを表示し、「02_ラスター作成反復」をダブルクリックします。
- 以下のようにパラメーターを設定し、[OK] ボタンをクリックします。
時間リストテーブル: 手順 1 で作成したテーブル (T_TimeList)。
NetCDF: 処理対象の NetCDF。
出力先のジオデータベース: ラスターの出力先となるジオデータベース。
メタデータ
機能
種類
製品
バージョン