FAQ ターゲットの向きや影を考慮した抽出方法 (FEATURE ANALYST)

ナレッジ番号:3324 | 登録日:2023/05/29 | 更新日:2023/06/21

概要

FEATURE ANALYST では教師付き分類を行う際に画像内に写っているターゲット フィーチャの方向性を考慮することができる [Find rotated features] というオプションがあります。
このオプションをオンにすることで、設定したトレーニングサンプルに対して全ての方向にフィーチャを見つけだす処理が行われます。例えば、建物は全て同じ向きに建っているとは限りません。オプションによって、トレーニングサンプルに対して設定した空間的関連性 (Representation) を別の向きの建物に対しても回転させて同じものと認識させることができます。


※[Feature Selector] で選択したパラメーターによってデフォルトでオンになっている場合もあります。もしターゲット フィーチャに対して全てに規則性があったり、同じ方向に影が写っていたりする場合は、このオプションをオフにすることを推奨します。

解説

抽出タイプに Natural Feature を選択すると、空間的関連性のパターンは、Bull’s Eye 3 (図A) になります。トレーニングサンプルの中心からこのピクセルのパターンが配置され、同じ空間特性を持ったフィーチャを探します。図 B と C のように同一画像中に異なる影の向きがある場合、オプションをオフにするとトレーニングサンプルと同じ配置のフィーチャを探し出します。オプションをオンにすると、赤色のピクセルは回転することができ、重なっていたトレーニングサンプルの配置も同方向に回転し、別の方向の影を持ったフィーチャも対象として探しだすことができるようになります。

 

  1. さまざまな方向に樹木の影が写っている画像に対して樹木(単木)を抽出
    対象画像(①~③はサンプル取得場所)

    結果



    オプションをオンにした方が、さまざまな方向の影に対応してより多くの樹木を抽出できており、オンとオフの結果で同じ樹木を抽出していてもオンの方が樹木の形状を正確に抽出できているものが多くなっています。
     
  2. 一方方向に樹木の影が写っている画像に対して樹木(単木)を抽出
    対象画像(①~③はサンプル取得場所)※例 A の画像から同じ影の方法の場所を切り出した画像

    結果



    オプションをオフにすることで、同じ向きに存在している樹木を抽出することができ、誤抽出もオプションをオンにしているよりも少なくなっています。

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