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ModelBuilder: ラスター関数の処理を反復したい
ナレッジ番号:3249 | 登録日:2023/05/29 | 更新日:2024/11/21
概要
ラスター関数を適用したラスターを出力する処理をジオプロセシング ツールで行うには [ラスター関数からラスターを生成 (Generate Raster From Raster Function)] ツールを使用します。
その処理を反復したい場合、ModelBuilder で [ラスターの反復] ツールを使用することで実現できます。
ここではマルチバンドラスターをグレースケール化する処理例と、シングルバンド ラスターを色分けする処理例を紹介します。
処理例1: グレースケール化
グレースケール関数を使用してラスターのグレースケール化を行います。以下のステップで処理を実行します。
- ModelBuilder の [挿入] メニュー → [反復] → [ラスターの反復] ツールを実行し、ラスターの反復処理を行います。[ワークスペースまたはラスター カタログ] で、ラスターが格納されたワークスペースを指定します。
- 入力 / 出力ファイルがTIFF や JPEG などのファイルである場合は、 ModelBuilder の [挿入] メニュー → [モデル専用ツール] → [パスの解析] ツールを実行し、ラスターの名称部分を取得します。[解析タイプ] では 「NAME」を選択します。
- ArcToolbox → [データ管理ツール] → [ラスター] → [ラスター データセット] → [ラスター関数からラスターを生成 (Generate Raster From Raster Function)] ツールを実行し、ラスターの出力を行います。各パラメーターは以下の通り設定します。
- [入力ラスター関数]: 「Grayscale」と入力します。
- [出力ラスターデータセット]: ラスターの出力先と名称を指定します。TIFF や JPEG などの形式で出力するには、その拡張子までご指定ください。
- [ラスター関数の引数]: [Raster] 引数の値に入力ラスターのパスから名称を指定します。
- [形式]: 出力するラスターの形式を選択します。
※ モデルの作成イメージは、以下の図をクリックしてご確認ください。
処理例2: ラスターの色分け
ラスターのシンボル設定をラスター関数テンプレートとして保存し、それを他のラスターに適用します。以下のステップで処理を実行します。
ラスターのシンボル設定や適用先のラスターによっては、処理に失敗する場合がございます。- あらかじめラスターの [レイヤー プロパティ] ダイアログの [シンボル] タブでシンボルの設定を行い、[ラスター関数テンプレートとしてエクスポート] ボタンをクリックします。
- 表示されるダイアログでラスター関数テンプレートファイル (*.rft.xml) として保存を行います。
- ModelBuilder の [挿入] メニュー → [反復] → [ラスターの反復] ツールを実行し、ラスターの反復処理を行います。[ワークスペースまたはラスター カタログ] で、ラスターが格納されたワークスペースを指定します。
- 入力 / 出力ファイルがTIFF や JPEG などのファイルである場合は、 ModelBuilder の [挿入] メニュー → [モデル専用ツール] → [パスの解析] ツールを実行し、ラスターの名称部分を取得します。[解析タイプ] では 「NAME」を選択します。
- ArcToolbox → [データ管理ツール] → [ラスター] → [ラスター データセット] → [ラスター関数からラスターを生成 (Generate Raster From Raster Function)] ツールを実行し、ラスターの出力を行います。各パラメーターは以下の通り設定します。
- [入力ラスター関数]: 手順 2 で保存したラスター関数テンプレートを指定します。
- [出力ラスターデータセット]: ラスターの出力先と名称を指定します。TIFF や JPEG などの形式で出力するには、その拡張子までご指定ください。
- [ラスター関数の引数]: [Raster] 引数の値に入力ラスターのパスから名称を指定します。
- [形式]: 出力するラスターの形式を選択します。
※ モデルの作成イメージは、以下の図をクリックしてご確認ください。
メタデータ
機能
種類
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