概要

ラスターが格納されたフォルダー (ワークスペース) を指定し、その中にあるラスターのプロパティ (セルサイズや空間参照) などを CSV ファイルに出力するためのサンプル コードです。

サンプル コード

ここでは、ラスターの名称、空間参照、セル数、バンド数、タイプ (格納された値のタイプ) を取得する処理を紹介します。

# ArcPy サイト パッケージ、os モジュールをインポートします。
import arcpy, os

#ラスターが格納されたワークスペースを設定します。
path = r"C:\gis_work\test.gdb"
arcpy.env.workspace = path

# 出力先の csv ファイルを書き込みモードで開きます。
f = open("c:/gis_work/RasterList.csv", "w")

# ヘッダーを付与します。
outputLine = u"名称,空間参照,セル数X,セル数Y,バンド数,タイプ \n"
f.write(outputLine.encode("SHIFT-JIS"))

# ラスター数分ループします。
rasters = arcpy.ListRasters("*", "ALL")
for ras in rasters:
    rname = arcpy.Raster(ras).name
    rsrnname = arcpy.Raster(ras).spatialReference.name
    rcellW = arcpy.Raster(ras).meanCellWidth
    rcellH = arcpy.Raster(ras).meanCellHeight
    rband = arcpy.Raster(ras).bandCount
    rtype = arcpy.Raster(ras).pixelType

    outputLine = rname + "," + rsrnname + "," + str(rcellW) + "," + str(rcellH) + "," + str(rband) + "," + rtype + "\n"
    f.write(outputLine.encode("SHIFT-JIS"))

# オブジェクト参照を削除します。
del rasters,ras

#ファイルを閉じます。
f.close()

補足情報

ヘルプ: Raster オブジェクト

ArcPy で画像処理をしてみよう ～その１：ラスタオブジェクトとプロパティ