FAQ
Drone2Map でオルソ補正がうまく作成できない

ナレッジ番号:3164 | 登録日:2023/05/29 | 更新日:2024/11/21

概要

農地や森林などをドローンで撮影し、同じような画が多数続く写真を処理した場合に

以下のように中心にまとまったような結果になったり、結果が表示されないことがあります。

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※ レポートに正しく処理結果が表示されず、画像として何も表示されないこともあります。

原因

撮影場所が平坦な地形であり、撮影写真も似た画が続いていたため、キャリブレーションに有効な画像として使用される画像数が足りず、処理が失敗してしまいます。
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<ドローン撮影画像(データ提供:(c)2017 NNGIS Total Support Inc.)>
 

改善方法

処理テンプレートは、2D マッピングを選択します。

処理を開始する前に、[ホーム] → [オプション] を開き、[初期] の [キャリブレーション方法(Calibration Method)] を [オルタナティブ] にします。

自動的に、[照合方法(Matching Strategy)] の [ジオメトリ検証済みマッチングを使用(Use Geometry Verified Matching)] のチェックボックスがオンになります。ならない場合は、手動でオンにします。

この設定を行った後に処理を開始します。

 



キャリブレーション方法: カメラの内部または外部のパラメーターの最適化方法に関するパラメーター。(デフォルトは [スタンダード]) 
[オルタナティブ] を選択することで、正確な地理的位置の直下を撮影した画像や低品質な画像、比較的平坦な地形を最適化します。

照合方法 (Matching Strategy): 画像のマッチング方法に関するパラメーター。(デフォルトはオフ)
オンにすることで、画像間で明らかにマッチしている地理空間情報を利用して画像間の地理空間的に一貫したマッチングを行います。オフの場合は、似た画像間でマッチングを行います。

 

結果

地理的空間情報を用いて画像をマッチングすることで、正しくオルソ補正することができます。
 
 

本記事は ArcGIS Drone2Map 2.3 以前の回避策となります。 

 

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