FAQ Drone2Map でドローン画像の高度値を調整したい

ナレッジ番号:3033 | 登録日:2023/05/29 | 更新日:2023/06/29

概要

ドローンで撮影された際に、画像の高度情報に確証が無い場合は、画像高度の調整機能を使用して高度値を調整することができます。
また、RTK 機で撮影されたドローン画像の多くは楕円体高で設定され、Drone2Map では楕円体高の高さで標高データや 3D データを生成します。しかし、ArcGIS で利用される 3D マップでは Esri の World Elevation サービスが利用され、その高さはオルソメトリックの高さを示すため、値の差によっては浮いていたり沈んでいたりします。
ここでは、楕円体高で出力される標高値を Esri の World Elevation のオルソメトリックの高さに調整して出力する方法をご紹介します。
RTK 機で撮影したドローン画像を Drone2Map でデフォルト処理を行った結果が以下のようになったとします。標高データの値を確認すると、楕円体高の高さで出力されていることが確認できます。
Sample Heights for World Terrainマップを使うと、楕円体高とオルソメトリックの高さを確認することができます。

左: Sample Heights for World Terrain マップで確認したピクセル値
右: Drone2Map で生成した数値表層モデルのピクセル値

手順

飛行高度と World Elevationを使用して高度値を更新します。

  1. [コンテンツ] ウィンドウで [画像の中心] を右クリックして [選択] → [すべて選択] をクリックします。
  2. [フライト データ] タブの [画像高度] をクリックします。
  3. [画像高度を調整] ダイアログで [飛行高度] の [メタデータの使用] チェックボックスをオフにします。
  4. [飛行高度] が入力できるようになります。飛行した際の飛行高度を入力にして [OK] をクリックします。
  5. 確認画面が出たら [はい] をクリックします。

    高度は、Esri の標高サービス + 飛行高度で計算され、画像テーブルでは高度が更新されたことを確認できます。
  6. [ホーム] タブの [開始] ボタンをクリックして処理を開始します。
    処理結果

一度処理したプロジェクトを使用する場合は以下の点にご注意ください。
● コントロール ポイントを追加している場合は、画像高度の調整ができないため、一度コントロール マネージャーから削除する必要があります。
● 標高サービスは、3D マップの標高サーフェスの上位に表示されている標高サーフェスの値を使用します。[コンテンツ] ウィンドウで [WorldElevation3D/Terrain3D] レイヤーを上位に移動させておく必要があります。

[調整に使用] パラメータでは、標高サービス以外に任意の数値標高モデルを参照して調整したり、離陸高度を指定して調整したりすることができます。上記手順ではすべての撮影ポイントを選択していますが、一部の地点だけであれば、調整したいポイントだけを選択して調整することもできます。

GPS データを直接調整したい場合は、一度エクスポートし、エクセル等で編集することもできます。GPS データのエクスポート、インポートについてはジオロケーション データの操作をご参考ください。

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