FAQ
データの座標値から座標系を推測する方法
ナレッジ番号:2964 | 登録日:2023/05/29 | 更新日:2024/11/21
概要
GISデータにはデータが存在する範囲を座標値で示した情報があります。座標系によっては、表示される座標値に特徴があるため座標値の値を確認することで、データがどの座標系の座標値を持っているかということをある程度推測することができます。
※このFAQでは各座標系が持つ座標値の傾向から座標系を推測する方法を紹介しています。この方法を使用してもデータの座標系を特定できない場合があります。正しい座標系を確認するには、データの作成元に問い合わせるかデータのメタデータを確認する必要があります。
範囲の確認方法
[カタログ] ウィンドウから確認する場合
[カタログ] ウィンドウにて、シェープファイルまたはジオデータベース フィーチャクラスを右クリックして、 [プロパティ] をクリックし表示された [プロパティ] の [フィーチャの範囲] タブの [XY 範囲] を確認します。
[コンテンツ] ウィンドウから確認する場合
[コンテンツ] ウィンドウにて、レイヤを右クリックし、 [プロパティ] をクリックします。 表示された [レイヤ プロパティ] にて、 [ソース] タブを開き [範囲] の値を確認します。 [左] 、 [右] の値が X 座標値、 [上] 、 [下] の値が Y 座標値です。
範囲からUTM座標系、平面直角座標系、地理座標系を推測する
日本のデータにおいて、UTM 座標系、平面直角座標系、地理座標系には以下のような特徴があります。範囲の値と比較しどの座標系の値に近いか確認します。
座標系
座標値の特徴
座標値の例 (栃木県日光市)※ X 座標値 ※2 Y 座標値 ※2 UTM座標系 X 座標が正 6 桁、Y 座標が正 7 桁 383,000 m 4,065,000 m 平面直角座標系 座標値にマイナス(-)が含まれている場合がある -13,000 m 80,000 m 地理座標系 X 座標値が120°~150° 台、Y 座標値が 20°~40° 台 139.7 ° 36.7 ° ※この表の例の座標値は、UTM座標系第 54 帯、平面直角座標系 第 9 系の座標値です。地理座標系(測地基準系)は JGD 2000 です。
※2 平面直角座標系は原点を通る子午線がX軸となります。
どの地理座標系(測地基準系)かを推測する
座標値から地理座標系 (測地基準系) を推測することはできません。データの作成元に問い合わせる必要があります。
メタデータ
機能
種類
製品
バージョン