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標高値を持つラスタから傾斜方向を算出する方法
ナレッジ番号:2886 | 登録日:2023/05/29 | 更新日:2024/11/21
概要
標高値を持つ画像(DEM)から傾斜方向を算出するには、画像解析ウィンドウを利用する方法と、Spatial Analyst を利用する方法があります。
[画像解析] ウィンドウのご利用には、エクステンションのライセンスを必要としません。- 画像解析ウィンドウを利用する方法
[傾斜方向] 関数を利用します。 - Spatial Analyst を利用する方法
ArcToolbox → [Spatial Analyst] ツール → [サーフェス] → [傾斜方向 (Aspect)] ツール を利用します。
注意点
標高値を持つ画像は、投影座標系(メートル単位)である必要があります。もし標高値を持つ画像が地理座標系(緯度経度単位)であれば、投影座標系に投影変換してください。
※ArcToolbox → [データ管理] ツール → [投影変換と座標変換] → [ラスタ] → [ラスタの投影変換 (Project Raster)] ツールArcGIS バージョン 10.5 より地理座標系(緯度経度単位)の DEM であっても、メートル単位の鉛直座標系(例:[EGM2008 Geoid])を定義することで、傾斜角や傾斜方向を算出できるようになりました。
手順(画像解析ウィンドウ)
ArcMap に 標高値を持つ画像を追加します。
標高値を持つ画像(DEM)
- ArcMap [ウィンドウ] メニュー → [画像解析] をクリックし、[画像解析] ウィンドウを表示します。
- [画像解析] ウィンドウのレイヤ リスト上で標高値を持つ画像を選択します。選択されるとハイライトします。
- [画像解析] ウィンドウ [処理] 欄にある [関数の追加] ボタンをクリックして、[関数テンプレート エディタ] 画面を開きます。
- [関数チェーン] の [アイデンティティ関数] を右クリックしてメニューを開き、[挿入] → [傾斜方向関数] と進み [ラスタ関数プロパティ] を開きます。
[OK] ボタンをクリックしますと、ArcMap上に傾斜方向のレイヤが追加されます。
傾斜方向を表した画像の例
- 傾斜方向および再分類画像は仮想的に生成されたものになります。ディスク上の画像データとして保存したい場合は、[画像解析ウィンドウ] の [エクスポート] からエクスポート します。
- 画像解析ウィンドウを利用する方法
メタデータ
機能
種類
製品
バージョン