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標高値を持つラスタから傾斜方向を算出する方法

ナレッジ番号:2886 | 登録日:2023/05/29 | 更新日:2023/06/21

概要

標高値を持つ画像(DEM)から傾斜方向を算出するには、画像解析ウィンドウを利用する方法と、Spatial Analyst を利用する方法があります。 

[画像解析] ウィンドウのご利用には、エクステンションのライセンスを必要としません。


  • 画像解析ウィンドウを利用する方法
    [傾斜方向] 関数を利用します。
  • Spatial Analyst を利用する方法 
    ArcToolbox → [Spatial Analyst] ツール → [サーフェス] → [傾斜方向 (Aspect)] ツール を利用します。
  • 注意点

    標高値を持つ画像は、投影座標系(メートル単位)である必要があります。もし標高値を持つ画像が地理座標系(緯度経度単位)であれば、投影座標系に投影変換してください。 
    ※ArcToolbox → [データ管理] ツール → [投影変換と座標変換] → [ラスタ] → [ラスタの投影変換 (Project Raster)] ツール 

    ArcGIS バージョン 10.5 より地理座標系(緯度経度単位)の DEM であっても、メートル単位の鉛直座標系(例:[EGM2008 Geoid])を定義することで、傾斜角や傾斜方向を算出できるようになりました。

    手順(画像解析ウィンドウ)

    ArcMap に 標高値を持つ画像を追加します。 

    標高値を持つ画像(DEM) 
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    1. ArcMap [ウィンドウ] メニュー → [画像解析] をクリックし、[画像解析] ウィンドウを表示します。 
    2. [画像解析] ウィンドウのレイヤ リスト上で標高値を持つ画像を選択します。選択されるとハイライトします。 

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    3. [画像解析] ウィンドウ [処理] 欄にある [関数の追加] ボタンをクリックして、[関数テンプレート エディタ] 画面を開きます。 

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    4. [関数チェーン] の [アイデンティティ関数] を右クリックしてメニューを開き、[挿入] → [傾斜方向関数] と進み [ラスタ関数プロパティ] を開きます。 

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      [OK] ボタンをクリックしますと、ArcMap上に傾斜方向のレイヤが追加されます。 

      傾斜方向を表した画像の例 
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    5. 傾斜方向および再分類画像は仮想的に生成されたものになります。ディスク上の画像データとして保存したい場合は、[画像解析ウィンドウ] の [エクスポート] からエクスポート します。 

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