FAQ
「分析範囲」とは何ですか? (ArcMap版 Business Analyst Desktop)
ナレッジ番号:2642 | 登録日:2023/05/29 | 更新日:2024/11/21
概要
説明
分析範囲とは?
分析範囲 (バージョン 10.0 以前は「分析エリア」) は、商圏などの作成範囲を制限するためのエリアのことです。
例えば店舗の位置から商圏を作成する場合、分析範囲内に含まれる店舗ポイントのみが商圏作成の対象となり、分析範囲外の店舗に対しては商圏が作成されません。分析範囲はプロジェクト内に複数持たせることができ、任意に切り替えることが可能です。
分析範囲の定義方法は、以下の 2 通りがあります。
- 既存のポリゴンや行政界などから定義する。
- マップの表示範囲を分析範囲として定義する。
利点
- 一部の店舗でのみ商圏分析を行いたい場合に、分析範囲を設定していれば、フィーチャの切り出しやエクスポートを行う必要がありません。
- 複数の分析範囲を作成することができ、それらを切り替えるだけで、分析対象の地域を素早く変更することができます。
特徴
- デフォルト設定では、Business Analyst のツール実行時に ArcMap のデータ ビューに表示されている範囲 (マップの表示範囲) が分析範囲に設定されます。
- [分析範囲] メニューから、新規に分析範囲を作成すると、ポリゴン フィーチャ クラスが作成され、アクティブなプロジェクト内に追加されます。
- [分析範囲の設定] メニューから、表示範囲またはマップ全体を一時的に分析範囲に指定することができます。なお、この時、レイヤーとして分析範囲は作成されません。
- 作成済みの分析範囲がコンテンツ ウィンドウに追加されていれば、そちらも選択リストに表示され、指定することができます。
分析範囲の設定方法
- [Business Analyst] ツールバー → [Business Analyst] メニュー → [分析範囲] をクリックします。
- 分析範囲 ウィザードで、[新規分析範囲の作成] を選択し、[次へ] をクリックします。
- 分析を行う地域を、以下のいずれかから選択します。ここでは、市区町村を設定した場合の手順を説明します。
- 全国:日本全体を分析範囲として設定します。
- 地方:関東、中部などの地方を分析範囲として設定します。
- 都道府県:都道府県を分析範囲として設定します。
- 市区町村:市区町村を分析範囲として設定します。
- 現在の選択セットから作成:ArcMap 上で選択されたフィーチャの範囲をもとに分析範囲を作成します。
- シンプル リングから作成:緯度経度座標または住所から指定した位置を起点とし、任意の距離の同心エリアを分析範囲として設定します。
- 現在の表示範囲から作成:現在のマップの表示範囲から矩形の分析範囲を作成します。
※「現在の選択セットから作成」を使用する場合には、事前にフィーチャを選択しておく必要があります。
- [どのアイテムを分析範囲に含めますか?] 下のテキスト ボックスに、分析範囲に設定したい行政界名を入力します。
- リストアップされた候補から目的のエリアを選択し、[>] をクリックし、作成対象エリアとして追加します。複数エリアを選択することも可能です。
- [次へ] をクリックします。
- 分析範囲名を入力し、[完了] をクリックします。分析範囲のポリゴンが新規に生成され、マップ上に追加されます。
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