FAQ
アドインの共有
ナレッジ番号:2617 | 登録日:2023/05/29 | 更新日:2024/11/21
内容
アドインの共有について
デスクトップ アドインは簡単に共有することができます。アドイン ファイルは、管理者権限やシステム レジストリへのエントリの作成を必要としない、単純な xcopy 配布モデルを利用しています。アドイン ファイルは、アドインが必要とするさまざまな種類のファイル―ライブラリ、スクリプト、イメージ、そして時にはデータ等―を含んだ圧縮されたフォルダー(ZIP)から構成されています。アドインは単一のファイルとなっているため配布が容易です。
Esri のアプリケーションが、複数ある既知のアドイン フォルダーの中にアプリケーションに関連するアドイン ファイルを見つけると、Esri のアプリケーションによってデスクトップ アドインが読み込まれます。ユーザーは、アドイン ファイルを既知のアドイン フォルダーのひとつに直接コピーしたり、または ESRI ArcGIS Add-In Installation Utility を使用して適切なフォルダに自動的にコピーすることができます。ESRI ArcGIS Add-In Installation Utility
デスクトップ アドインがダブルクリックされると ESRI ArcGIS Add-In Installation Utility が起動します。このユーティリティは Windows エクスプローラーから、あるいは Microsoft Outlook のような一般的な電子メール アプリケ-ション上から、またはアドイン ファイルを配布するために構成された、サーバで稼動している Web ページ上から操作することができます。
Add-In Installation Utility が呼び出されると、ユーティリティは選択されたアドイン ファイルのメタデータを分析し、作成者の名前、アドインの説明、アドインが信頼されたデジタル署名を有しているかどうかを表示します。
この情報はアドインをインストールするべきかどうかを判断するために使用されます。ユーザーがアドインをインストールすることを選択すると、ユーティリティはアドインをユーザーの既定のアドイン フォルダーにコピーします。既知のアドイン フォルダーはユーザー アカウントと個々の ArcGIS インストール フォルダーの下にあります。たとえば、もしアドインのターゲットが 10.4 である場合、アドインは以下の場所にコピーされます。
C:\Users\<ユーザー名>\Documents\ArcGIS\AddIns\Desktop10.4
もし10.3をターゲットとしたアドインである場合は以下の場所にコピーされます。
C:\Users\<ユーザー名>\Documents\ArcGIS\AddIns\Desktop10.3インストール ユーティリティは既知のアドイン フォルダーの下にサブ フォルダーを生成してアドイン ファイルをコピーします。サブ フォルダーは、アドイン ファイルのメタデータで指定された GUID(Globally Unique Indentifier)に基づいて自動的に生成されます。このサブ フォルダーは、いくつかのアドインが同じファイル名を持つ場合に起こり得るファイル名の競合を防ぎます。
アドインは既定のアドイン フォルダーに手作業でコピーできますが、それを行うと Add-In Installation Utility が行うセキュリティや名前の競合の検査を迂回してしまいます。この理由からインストール ユーティリティ、または[ユーザー設定] ダイアログ ボックスにある [ファイルから追加] ボタンを使用して、ArcGIS Desktop アプリケーションにアドインを追加するようにします。アドインはひとつのArcGIS のバージョンのみをターゲットにできます。しかし、例えば、10.3 をターゲットとしたアドおインの場合は自動的に 10.4 に読み込まれます。この際に、アドインを ArcGIS Desktop 10.4 のファイルに移動する必要ありません。また、
アドインは実行中のバージョンより新しいバージョンをターゲットにする場合、ArcGIS にロードされません。例えば、10.4 アドインは10.3 に読み込まれません。ネットワーク上でのアドインの共有
アドイン ファイルは信頼されたネットワーク共有を使用して、プライベートなネットワーク内にも配布することができます。アドイン ファイルは信頼されたネットワーク共有の場所にコピーすることができ、自分のアドイン フォルダー リストにネットワーク共有を追加しているクライアントによって自動的にピックアップされます。また、アドイン マネージャ ダイアログ ボックスを使用してアドイン フォルダーを独自に追加することができます。
このシナリオでは、中央で管理されたアドインの恩恵を複数のユーザーが受けることができます。アドインを更新する必要が出てきた場合は、新しいバージョンが既存のバージョンの上に(使用中であっても)コピーされます。クライアントは、次回に関連する Desktop アプリケ-ションを再起動した時に、更新されたバージョンのアドインを自動的に手に入れることができます。アドインによるカスタマイズの識別
一度アドインがインストールされると、カスタマイズ メニューからアクセス可能なアドイン マネージャーによって、アドインに含まれるカスタマイズを識別するのは簡単です。以下のスクリーン ショットは [Add-In Controls] コンポーネント カテゴリ内にある、ボタンとツールをそれぞれひとつずつ有するアドインを示しています。
この特別なアドインは、コマンドが事前にロードされるツールバーを提供していないので、[ユーザー設定] ダイアログ ボックスを介して既存のツールバーの上にドラッグしなければなりません。コマンドの名称と属しているカテゴリがわかっていると、この処理は簡単です。
この文書は、ArcObjects Help for .NET Developers 内のトピック Sharing add-ins を元に翻訳したものです。
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