FAQ
ラスターから属性テーブルを表示したり、ベクターに変換することができない
ナレッジ番号:1580 | 登録日:2023/05/29 | 更新日:2024/11/21
説明
ラスターがシングルバンドであるにも関わらず、属性テーブルを表示できない場合があります。
また、ラスタデータをポリゴンフィーチャやラインフィーチャに変換する時に、以下のようなメッセージが表示されることがあります。- 「ERRROR 000864:入力ラスタ:入力が定義されたドメイン内にありません。」
- 「ERRROR 000889・・・無効なフィールドタイプです。」
以下の方法でラスター データの浮動小数点を整数値に変換してください。整数値型のラスターに変換する方法
Int 関数の機能を使用する方法
※ Spatial Analyst ライセンスまたは 3D Analyst ライセンスが必要です。
※ 製品バージョンによって ArcToolbox の Int 関数ツールの格納位置が異なります。また、Int 関数を使用すると切り捨て処理が行われます。- ArcToolbox → [Spatial Analyst ツール] → [算術演算] → [Int] ツール
または、 - ArcToolbox → [3D Analyst ツール] → [ラスターの算術演算] → [Int] ツール
ラスター演算を使用する方法
※ Spatial Analyst ライセンスで利用できるラスター演算の機能を使用し、浮動小数点を整数値のラスター データに変換します。
バージョン 10.x の場合
ArcToolbox → [Spatial Analyst ツール] → [マップ代数演算] → [ラスター演算] ツール
ラスタ演算式例:"ラスター" * 100
バージョン 9.x の場合
[Spatial Analyst] ツールバー メニューの中の [ラスタ演算]
ラスタ演算式例:Int([浮動小数点ラスター] * 100)
※ 「100」 となっていますが、ここで掛ける数字は小数点以下を何桁分持たせるかによって決定します。 持たせたい桁数に応じて変更してください。
画像解析ウィンドウを用いる方法
ラスター関数を用いる方法です。こちらの方法では特にエクステンションを必要としません。返り値は四捨五入されたものになります。
- 画像解析ウィンドウで対象のラスターを選択し、[関数の追加] ボタンをクリックします。
- [関数テンプレート エディター] ダイアログで、対象のラスターを右クリック→ [関数の挿入] → [リキャスト関数] を使用します。
- 出力ピクセルタイプで、整数のみ扱うものに変更します。
補足情報
属性テーブルを開けない場合の対処方法
ラスター データのユニークなセルの値が、浮動小数点型 (フローティング型) の場合は 4096 以上、整数型の場合は 65535 以上になると属性テーブルを開くことができません。
しかし、ラスターの属性テーブルに関する設定を変更することで属性テーブルを開くことができる場合がありますのでお試し下さい。- C:\Program Files\ArcGIS\Desktop10.x\Utilities または C:\Program Files (x86)\ArcGIS\Desktop10.x\Utilities にある [AdvancedArcMapSettings.exe] を起動します。
- [ラスター] タブをクリックし、[属性テーブル エントリの最大数] (「Raster」タブの「Maximum Number of Attribute Table entries」) 部分の 「65536」 の値を大きな値に変更します。
※ [AdvancedArcMapSettings.exe] の設定は、管理者権限を持つログイン ユーザーで ArcMap が起動していないときに行ってください。
その他
- ラスター データセットの属性テーブル
- 対象のラスター レイヤーのレンダリングを [個別値] に設定しようとした場合にも、ラスターの属性テーブルが作成されます。
メタデータ
機能
種類
製品
バージョン