FAQ
ArcSceneにて 3D 表示が正常に行われない
ナレッジ番号:1058 | 登録日:2023/05/29 | 更新日:2024/10/09
説明
ArcScence にデータを追加して、[基準高度] を設定しても、ArcScene 上でレイヤーが表示されないことがあります。表示されない原因と対処方法は下記のとおりです。
原因
- 地理座標系(緯度経度の単位)データを使っている、または一部のデータが地理座標系のデータである場合、地理座標系(JGD_2000等)は、XY 座標値を緯度経度で持っていますが、標高値は通常、メートル単位で持っています。XY 座標値と標高値の単位が異なるために ArcScene で正しく表示できないことがあります。
- 表示しているデータが Z 値を持たない
- アクセラレータ、またはグラフィックカードに起因
- PC のグラフィックカードに起因
- 使用 PC のグラフィックカードの限界
- その他
対処方法
- ArcScene の [コンテンツ] ウィンドウ上で [シーン レイヤー] を右クリックし、[シーン プロパティ] を右クリックし → [プロパティ] → [一般] タブ の [高さの強調]で [範囲から計算] をクリックします。
[高さの強調]を設定しても、表示ができない場合は、表示するデータの座標系を確認し、平面直角座標系や UTM 系等のメートル単位の投影座標系に統一(投影変換)してください。 -
標高値を持っていない場合は、属性値に標高値をあたえる必要があります。
また、3D シェープファイルの場合であっても Z 値をもっているかどうか確認する必要があります。重ねて表示するデータが標高値を持っている場合は、[レイヤー プロパティ] → [基準高度] の部分で [指定したサーフェス上に配置する] に標高値を持っているデータを指定し、必要であれば [レイヤーのオフセット] に任意の値を設定してください。 -
アクセラレーターの調整をします。
ArcMap の [カスタマイズ] メニュー → [ArcMap オプション] → [データ ビュー] タブをクリックします。[サポートされたレイヤーに対してハードウェア アクセラレーションを有効にする] のチェックをオフにします。 - ご使用のグラフィック カードのドライバーを最新に更新します。
- 可能でしたらより高性能なグラフィック カードを搭載している PC 上での ArcScene を使用するか、ご使用データを分割して使用します。
- ArcScene を初期化します。
(Windows 7 の場合)
ArcScene を終了させた状態で、C:\Users\<ログインユーザー>\AppData\Roaming\ESRI\Desktop10.x\ArcScene 内にある Normal.sxt ファイルを削除するか、ファイル名の変更をします。
*Normal.sxt ファイルを削除、リネームすると、ArcSceneが初期化されます。
関連情報
表示が遅い場合には仮想メモリの設定を見直して下さい。詳しくは ArcScene の最適化をご参照ください。
メタデータ
機能
種類
製品
バージョン